草花やお野菜を自宅で栽培できるガーデニング、皆さん体験されたことはありますか?
実はガーデニングには、疲れた心を癒してくれる効果があるのです。
今回は、ガーデニングが持つ癒し効果や、ガーデニングにおすすめな草花について、農業系の学校で勉強していた私が詳しく紹介させていただきます。
もくじ
ガーデニングには癒し効果がある
ガーデニングとは、自宅のお庭などで草や花、お野菜を栽培する園芸のことを指します。
小学校ではよく、夏に朝顔を育てたり、春先に向けてチューリップの苗を植えたりしますよね。
そんなふうに私たちの暮らしに自然と根付いてきたガーデニングですが、実はガーデニングには、心の疲れをほぐしてくれる癒し効果があるのです。
ガーデニングは「園芸療法」としても活用されている
草花を育てるガーデニングは、「園芸療法」として医療の分野でも活躍しています。
「園芸療法」とは、その名の通り「植物の栽培を通して心を癒す療法」です。
主に、高齢者の方やそのご家族、またはうつ病などのメンタルヘルスを患っている方に最適とされています。
土に触れ、種や苗から植物を育て、きれいな花を咲かせることは、私たちの心身にとってとてもよい影響をもたらしてくれるのです。
植物を栽培すると、具体的に以下の効果を得ることができます。
- 歩く、しゃがむ、草を刈るなどの園芸活動を通して身体機能が改善する
- ストレスが軽減される
- 思考力や想像力、意欲が向上する
- 認知機能が改善する
- 植物の成長や実りを以て満足感が得られる
自宅のお庭で好きな植物を栽培するだけで、こんなにもたくさんのよい効果が得られるなんて、とても嬉しいですよね。
余談にはなりますが、私は農業系の高校でおよそ3年間、ガーデニングやお野菜の栽培などの園芸を経験してきました。
高校生という多感な年頃で、人間関係において悩みを抱えることもありましたが、それでも実習の授業で草花などに触れると、自然と心が落ち着いていったのをよく覚えています。
当時は「園芸療法」についてはよく知りませんでしたが、今思えば確実に、毎日触れ合っていた緑のおかげで心が癒され、メンタル面が非常に安定していたのだなと思います。
ガーデニングにおすすめの草花5選
いざガーデニングを始めてみよう!と思っても、「実際に何を育てよう?」と迷ってしまいますよね。
ここからは、ガーデニングにおすすめな植物を5つ紹介していきます。
どれもとっても育てやすい植物なので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
チューリップ
チューリップは、一度球根を植えれば毎年花が咲いてくれる、初心者さんにおすすめの花です。
球根を植えるのに適した時期は、10月上旬から12月上旬。
お庭の日当たりのよい場所で、深さ約5cmの穴を掘って球根を植えてあげましょう。
花が枯れてしまったら、地上に出ている茎は根元から切り落とし、球根はそのまま土の中に埋めたままにしておいてください。
マーガレット
マーガレットは、開花時期が11月頃から来年の5月辺りまでと長いため、長期間にわたって鑑賞を楽しむことができるお花です。
苗の植え付けや植え替えは3月から6月、または9月から10月の間に行いましょう。
マーガレットは寒さに弱いお花なので、できるだけ日当たりのよい場所に置き、冷たい風が当たらないよう注意してあげてください。
表面の土が乾いていたら、たっぷりとお水を与えてあげると元気に育ちます。
ゼラニウム
ゼラニウムは、適切な温度と湿度のもとで管理すれば、1年中きれいに咲いてくれるお花です。
苗の植え付けに最適な時期は、3月から5月の間か、9月頃です。
日当たりがよく、風通しも良好なところに鉢を置いてあげてください。
ゼラニウムはまるでフリルのような花びらが特徴的で、ひとつ苗を植えるだけでも、お庭を華やかに見せてくれます。
クリスマスローズ
クリスマスローズとは、12月から4月にかけて花が咲く常緑多年草です。
系統によって開花の時期が異なるため、違う品種のクリスマスローズを複数植えておくと、1年中にわたって色とりどりのお花を楽しむことができます。
クリスマスローズは10月から3月、5月が植え替え・植え付けに適した時期です。
どれだけ根が伸びてもよいように、通常サイズの鉢よりも二回りほど大きな鉢で育ててあげるとよいでしょう。
ベロニカ
ベロニカは、春から初夏にかけて開花する小さな青い宿根草です。
繊細なお花に見えますが、意外にもベロニカは頑丈な性質を持っており、植えっぱなしで放置してもOKです。
一度植えるとその後は自然と繁殖してゆくため、雑草防止にもなります。
ベロニカの苗は、4月から5月にかけて花のついた状態で購入することができます。ぜひ愛らしい青いカーペットを楽しんでみてくださいね。
ガーデニングに必要な道具は?
いざ「ガーデニングを始めよう!」と思っても、実際にガーデニングを行う際、どんな道具が必要になるのかが分からないと手の付けようがないですよね。
というわけで、以下にガーデニング初心者さんにまず揃えてほしい基本的な道具をリストアップしてみました。
それぞれの道具がなぜ必要なのか、何に活用するのかについての説明も加えてあるので、ぜひざっと目を通してみてください。
- 鉢・プランター(いわば「お花のお家」。サイズは庭やベランダなど、各々の家に合ったものをチョイスして)
- ハンドスコップ(鉢に土を入れたり花の苗を植えたりするのに使う。とりあえずまずは1つ買ってみよう)
- ジョウロ(水やりに使用。ペットボトルでも代用可能)
- 剪定バサミ(枝や茎を切るのに使用。自分の手のサイズに合わせて握りやすいものを)
- 軍手・グローブ(手荒れを起こしやすい人は必携)
- たわし・ブラシ(道具を洗うのに使用。キレイに洗うと道具が長持ちする)
ガーデニングを始めるに当たって、必要最低限これだけの道具があれば園芸を楽しむことができます。
ガーデニングに慣れ始めてきて、「もっとガーデニングのスペースを広げたい!」と思うようになった場合はまたその都度、道具の見直しを行っていきましょう。
お部屋で育てるミニ栽培キットもおすすめ
「ガーデニングはやってみたいけど、そんなスペースもないし道具を揃えるのも面倒……」と思う方もいますよね。
そんなあなたには、お部屋で育てるミニ栽培キットがおすすめです。
ひとくちにミニ栽培キットといっても、その形や内容は実に多種多様。
ここからは、特におすすめなミニ栽培キットを3つ紹介します。
聖新陶芸 エッグリング
引用元:エッグリングフレンドリー
まずは、聖新陶芸さんから発売されているエッグリングを紹介します。
エッグリングはその名の通り、コロンとした丸い輪郭が愛らしい、たまご型の容器が特徴です。
エッグリングでは、以下の植物を育てることができます。
- ミント
- イタリアンパセリ
- バジル
- カクタス
- ワイルドストロベリー
- ラベンダー
- 四つ葉のクローバー
- ミニバラ
- カーネーション
通常、こうしたミニサイズの栽培キットでは簡単なハーブや野菜がラインナップに挙がりますが、エッグリングはさらにかわいらしいお花まで育てることができる点が魅力です。
特にカーネーションなどは、時期を合わせて母の日の贈り物にしてみるのも素敵ですね。
お値段も500円前後と嬉しいプチプラ価格です。
grape きっとみつかる四つ葉のクローバー栽培キット
幸せの象徴、四つ葉のクローバーを生育できる栽培キットです。
「四つ葉のクローバーなら他の栽培キットでも育てられるんじゃ?」と思うかもしれませんが、実はこの栽培キット、世界で初めて開発された、四つ葉が発芽しやすい特殊なクローバーの種が使われているのです。
他の栽培キットでは、正しくお世話をしないとカイワレ大根のような貧弱なクローバーしか生えませんが、この栽培キットを使えば高い確率でかわいいクローバーが発芽しますよ。
ナガクラ リトルガーデン・プロ
引用元:リトルガーデン・プロ
リトルガーデン・プロは、やや大きめの缶でさまざまな野菜を育てることができる栽培キットです。
缶、つまり土壌が大きい分、発芽する植物も大振りで、育てる楽しさがより一層増します。
リトルガーデン・プロでは、以下の植物を育てることができます。
- ミニトマト
- ミニニンジン
- ラディッシュ
- ミニチンゲンサイ
- ガーデンレタス
- スナップエンドウ
- ワイルドストロベリー
- ミニバラ
- バジル
- ノエルツリー
このように、リトルガーデン・プロでは多様な野菜を生育できるため、お子さまの食育目的としても最適です。
種まきから収穫までを体験することで、野菜を育てることの大変さや楽しさを知る、よい機会となるでしょう。
ガーデニングで日々の生活に癒しを
ガーデニングは、お庭で始める本格的なものから、室内で楽しむちょっとしたものまで、さまざまな形で日々の生活に取り入れることができます。
忙しない毎日の中で、心にほんの少しのゆとりと彩りをもたらしてくれるガーデニング。
ぜひ日常の一片に緑とふれあい、心ほぐれる癒しのひとときを過ごしてみてくださいね。